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映画 隠し砦の三悪人
2021/09/25
映画「隠し砦の三悪人」をTジョイ出雲で観てきました。

1958年公開、黒澤明監督の時代劇です。
復活した「午前10時の映画祭」で9月17日から30日まで2週間の上映です。
昔風にいうなら娯楽時代劇大作です。

この映画は、1958年のキネマ旬報ベスト・テンでは、1位の木下恵介の「楢山節考」に次いで2位でした。3位は小津安二郎の「彼岸花」。4位以降の作品の監督は市川崑・家城巳代治・今井正・稲垣浩・野村芳太郎・堀川弘通・増村保造と続きます。日本の映画史に残るビッグネームばかりです。

この年の映画入場者数は11億人を超え、これがピークとなります。以降日本の映画人口は減少へと転じていくこととなるのですが・・・。その中で、この映画は同年の配給収入のランキングでは5位となっています。作品的にも興行的にも成功した、日本映画の黄金時代の一本です。

この映画のコメディーリリーフとして登場する、千秋実と藤原釜足が演じた太平と又七が「スターウォーズ」のR2D2とC3POのモデルとなったことは、この映画が紹介される際に必ず出てくるエピソードです。

この映画を初めて見たのは大阪の名画座で、封切りから20年後の1978年のことだったと思います。それからもビデオ・DVD・テレビで幾度となく見ましたが、映画館の大きなスクリーンで見たときの高揚感には及びませんでした。もう一度映画館で見たいと思っていた映画の一本でした。

個人的に黒沢明の映画の中で、エンターテイメントとして面白いと思うのは、「天国と地獄」・「椿三十郎」と「隠し砦の三悪人」です。誰が見ても面白い映画です。どんな媒体でもよいのでまだ見ていない方には、機会があれば一度ご覧になることをお薦めします。
  • 左から上原美佐・三船敏郎・千秋実・藤原釜足
  • 午前十時の映画祭